秘色研究所

テクノロジーとアート

気負わないドリップコーヒーの極意

「珈琲にしましょう」の写真

2021年7月加筆

このあと、カフェインによる胃の不調によりコーヒー断ちを実行しました。

 

justshin.hatenablog.com

 

 

こんにちは。今回はコーヒーの話題。

 

コーヒーの世界は本当に深くてこだわるべきポイントが本当に多い。

豆の品種、鮮度から始まって道具の選定、ドリップ温度の管理に至るまでこだわりだしたらキリがないのがコーヒー趣味。

 

自分でコーヒー淹れてみたいなぁなんて思って調べてみても、上級者()みたいな人たちが難しい話をしていて結局自分にはハードルが高いな…なんて諦めてしまうかもしれない。

 

初心者の方が、ハードルを感じて新たな世界を知れないのは本当に悲しい。そこで、この記事で「なるべく簡単に」「なるべく面倒臭くなく」「なるべくおいしく」コーヒーが淹れられる極意を伝えたいと思う。

 

 

 

コーヒーの味はほぼ豆で決まる

"淹れ方がああだ"とか、"道具がこうだ"とか議論がされているが、結局味のほとんどは豆で決まる。

 

つまり、淹れ方に関して最初から無理に緊張する必要はないということ。なぜなら、淹れ方で変わる味のウェイトは豆の良し悪しに比べれば(少なくとも最初の内は)大したことないから。

 

コーヒーはほぼ豆」という言葉を胸に刻んでどうか気軽に挑んでほしい。

 

 

 

豆は専門店の人におすすめしてもらう

コーヒー豆で大切なのは「種類」と「鮮度」。初心者の内はとにかく店員さんのおすすめを買えばいいと思う。そのうち自分の好みがわかってきたら味の傾向を見て決められるようになる。

 

スーパーとかでも豆は買えるけど、店員さんにおすすめを聞けないし、何より豆の鮮度が良くない場合が多い。その点専門店では鮮度も全部店がいい感じにしてくれてるので安心だ。

 

とにかく初心者の内は店員さんの言いなりになることが大切だ。

コーヒーはほぼ豆なので、店員のおすすめを買えた時点で勝ちが確定した。

 

 

 

豆はお店で粉にしてもらう

これは多くのコーヒー専門家から非難されるアドバイスかもしれない。コーヒー豆は淹れる直前に粉に挽くのが一番鮮度が保てるからだ。

 

しかし、「初心者向き」であることを考えてお店で挽いてもらうことをおすすめしたい。豆はコーヒーミルという機械で粉にするわけだが、粉の細かさによってコーヒーの味がかなり変わる。

 

すると、初心者だとドリップも不安定なのに豆を挽くのも不安定という事態に陥ってしまうのだ。不安定な要素は一つにするべきなので、最初の内はお店で粉にしてもらおう

 

 

 

買ってきた粉は冷凍保存

一度粉にしてしまうと豆は急速に酸化してすっぱくなってしまう。それを防ぐために粉は冷凍庫で保存すること。物質の酸化は温度が低いほど鈍くなるので。

粉なので別に凍ることもないし安心して冷凍庫にいれてほしい。使いたいときも解凍とかは必要なく、そのまま使える。冷凍庫に入れたからと言って味が悪くなることもない。

 

 

 

ドリップはそのうち安定する

一番難しいのがやはりドリップの工程だろう。実際のコツに関してはYouTubeとかでプロの鮮やかなテクニックを見て頑張ってほしい。

 

僕がここで言っておきたいのは、回数を重ねれば普通に安定するということ。

「豆の種類を選ぶ段階」と「豆を挽く段階」はプロに任せることにしたわけだから、用意した粉は完全に安定してることになる。粉さえ安定していれば何回かの試行錯誤ですぐにコツをつかめると思う。

 

僕が初めてコーヒーに挑んだときは無謀にも自分で豆を手挽きするところから始めた。すると、粉のクオリティも不安定でドリップも不安定という二重苦に陥ってしまった。どっちがどう悪いのかも分からず、永遠に味が定まらない。そんなときにやけくそで買ってきた粉のコーヒーでいれたらすぐにコツをつかめた。

 

僕の失敗を踏まえて、ぜひ最初はプロに任せてほしい

 

 

 

苦すぎたり酸っぱすぎたらお湯で薄める

美味しくないものを我慢する必要はないのでちょうどいい濃さになるまでお湯を加えてあげよう。イタリアではエスプレッソにお湯を加えてアメリカンとして提供するくらいだから、コーヒーにお湯を加えるのは普通

 

じゃんじゃん薄くしていこう。

 

 

 

コツがつかめたらコーヒー豆を自分で挽く

ドリップという不安定要素がなくなったのなら、満を持して自分で豆を挽いてみよう。

 

豆を挽くためのコーヒーミルには手動電動がある。これは迷うことなく電動を選ぼう。なぜなら、「楽」で「安定する」からだ。電動の後に趣味で手動を買うなら別に構わないが、メインのミルとして手動は本当にやめておいたほうがいい。とても面倒くさいので。

 

また、ミルに関しては1万円以上の予算を組んだほうがいいと思う。安い電動ミルはクオリティが低かったり、使いにくかったり、メンテナンス性が悪いことが多い。とくにメンテナンス性が悪いミルは最悪で、「古い粉がへばりついて取れない…」なんてことになりがちだ。ミルはケチってはいけない。

 

もし1万円以上の予算が組めないのならば、お金がたまるまで引き続きお店で挽いてもらうといいとおもう。安いミルつかうより楽なので。

 

 

 

その他の道具はなんでもいい

ドリップポットとかドリッパーはなんでもいい。ドリッパーはkalita式harioから選ぶことが多いと思うがそんなに高くないので両方買って試してみるといいと思う。

 

材質は扱いが楽で価格が安いプラスチックがおすすめ。材質で味に違いはないので、食器を落として割りがちなひとは陶器はやめておこう。僕はharioが好き。(あっさりしたコーヒーが淹れられるので)

 

 

 

己を信用しないのが楽なコーヒーライフへの道

初心者の内は、なるべく「プロ」と「機械」に任せてしまうのが大切。

自分の負担を減らしてなるべく気楽にコーヒーと向き合ってほしい。

 

もし、慣れてきて余力が出てきたなら、少しずつ自分でこだわってみてはいかがだろうか。